過去の講座
これまでに行われた講座の様子をご紹介致します。
第6回 庭先養蜂講座 (春編)
- 日時:平成30年3月24日(土)午前10時〜午後3時
- 講師:岩波金太郎
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 座学
- 取込み場所選定のポイント
- 枠式へ簡単に移行するタイミングと方法
- キンリョウヘン、待ち箱ルアーの使用上の注意点
- ニホンミツバチの生態と一年
- 12:00〜13:00 昼食(公民館にて)
- 13:00〜14:00 見学
- 蜂場にて「か式」巣箱の内検
- 高台から現地を確認しながら取込み場所のポイントを解説
- 14:00〜15:30 公民館にて質疑応答/自己紹介
- 養蜂器具や待ち箱ルアー等の販売
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食:1.000円(予約者のみ)
当日の様子を日本在来種みつばちの会へ報告した際にまとめた文章を以下に掲載します。
第6回庭先養蜂講座(春編)開催報告
平成30年3月24日(土)、北は山形や福島、西は兵庫や京都から52名の参加をいただいて、第6回庭先養蜂講座を福島公民館(長野県諏訪市)で行いました。
今回は春編として、春の分封群取込みや伝統式から巣枠式へ移す簡単な方法、関連グッズや書籍の販売などを行いました。
午前の座学では、天然群の取込みにおいて最も重要な巣箱設置場所の選定のコツを詳細に解説。昨年の春編の参加者の皆さんからコツの実践で大きな手応えがあったとの実例報告もあり、捕獲場所の選び方がいかに取込みの成果に直結しているかを一同痛感しました。
続いてニホンミツバチの生態の仕組みを踏まえた分封防止器の使用上の注意点、巣箱の移し替えのタイミングや方法、キンリョウヘンや待ち箱ルアーの使用上の注意点などの説明の後、お昼休みには待ち箱ルアーの特別価格での販売などを行いました。
午後は岩波金太郎の蜂場に移動して、内検を全員で行いました。
(蜂場へ移動して午後の部が始まったところ)
まずミツバチとの近づき方、挨拶の仕方を説明し実演しました。
(ミツバチへの挨拶の仕方を実演)
その後、今年初めての内検をしましたが、面布なしでも誰も刺されることなく、ミツバチが何事もないようにせっせと軽やかに通う様は、なんとも微笑ましいものでした。
(ミツバチ営巣中の「か式」巣箱の上蓋をとったところ)
(上蓋をとった後の「か式」巣箱内を覗き込む参加者の方)
その後、諏訪の山々を見渡せる近くの小高い橋上に場所を変えて、分封捕獲に適した箇所を確認。セイヨウミツバチとニホンミツバチの生態の違いからくる分封群の動き方の特徴を解説。
最後に公民館に戻り質疑応答の後、庭先養蜂講座では初めて自己紹介を参加者全員でやりました。
(参加者の皆さんの自己紹介の様子)
解散後もそれぞれのグループでミツバチ談義に花が咲くなど、今までにない参加者同士の和やかな交流ができたことは大きな収穫でした。
次回夏編は「第19回日本みつばち講習会 in 諏訪」の前後2日間にわたり行いますので、皆さん奮ってご参加ください。
(報告者:岩波 金太郎)
第5回 庭先養蜂講座 (秋編)
- 日時:平成29年9月9日(土)午前10時〜午後3時
- 講師:岩波金太郎
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 座学
- 秋の管理(対スズメバチ・スムシ、採蜜計画など)
- 冬春の管理(越冬、給餌など)
- ミツロウクリーム作り実演
- 12:00〜13:00 昼食(公民館で召し上がれます)
- 13:00〜15:00 見学・実習
- 縦型からか式への移し替え/採蜜
- 質疑応答
- 養蜂器具や書籍の販売
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食:1.000円(予約者のみ)
当日の様子を日本在来種みつばちの会へ報告した際にまとめた文章を以下に掲載します。
第5回庭先養蜂講座(秋編)開催報告
2017年9月9日(土)秋晴れの下、遠くは新潟・茨城から約40名の皆様のご参加をいただき、長野県諏訪市の福島公民館において開催いたしました。
午前中はスライドを中心に座学として、秋の管理の仕方、冬から春に向けての建勢の立て方などを説明。
そして採蜜はいつどのようにやったらいいのかを、私岩波が事前に現地取材した和歌山県古座川町や高知県仁淀町で実際に行われいてるやり方(ミツバチに負荷をかけないコツや原理)を例に解説し、伝統的に行われいる超多群管理の技術の素晴らしさを合わせてご紹介しました。
その後、岩波恵理子がミツロウクリーム作りの実演を行いました。道具の準備、オイルの選び方や作る時の注意点などDVDブック『飼うぞ 殖やすぞ ミツバチ』(農文協刊)ではご紹介できなかった大切なポイントを中心に、使い心地の良いスキンクリームが簡単に作れるところを見ていただきました。
女性の参加者と希望者の方には出来上がったクリームをお土産にお渡ししました。
午後は、蜂場にて採蜜を兼ねた巣箱の交換(重箱式から巣枠式へ)を実演しました。
DVDブックでご紹介した方法より簡単で確実、しかもミツバチにストレスを与えない蜂群移動の方法は、今までよそで見ることのできなかった初の試みでありました。
重箱式で捕まえた分封群がミツバチ自ら巣枠式へ移行していく様子は、あまりにも自然。
飼育者も楽。
呆気にとられて、その意味合いが理解しづらい参加者もおられましたが、その一連の作業やミツバチの様子を実際に目にされた参加者の約半数の方が講座終了後に巣枠式巣箱を購入されたことから、飼育箱に巣枠式を採用する飼育者が、今後益々増えていくのを感じました。
そして採ったばかりの、まだ暖かい巣蜜を試食。皆さん、その美味しさにうっとりされていました。
その後、巣枠の扱い方を間近で見ていただいたり、ハーブ(ミント)の生葉を使ったアカリンダニの駆除・予防方法やその成果などを解説。
ミントの株は希望者の皆さんにお土産として配布しました。
一連の実習中、ミツバチが全然騒がず、参加者のほとんどが面布をしていないにも関わらず刺されることもなく、和やかなうちに蜂場見学を無事終えることができました。
さて来年平成30年も年3回(春・夏・秋)講座を予定しております。毎回新しい情報や飼育方法などをお伝えしてまいりますが、今後は特に一番大切な基本(ミツバチの生態、ミツバチ目線の飼育とは)を丁寧に説明し、連続3回参加していただくと、あとはご自分で応用がきくような骨太の構成にしていきたいと考えております。
初めての方も気後れされず、初心者の方にこそ特にご参加をお勧めいたします。
なお年明け最初の講座(春編)は3月24日(土)を予定しております。
待ち箱ルアーの特別価格での販売、使い方のコツ、捕獲後の巣枠式への移行方法など内容をさらにをバージョンアップさせて行います。
皆さんのご参加を心よりお待ちしております。
(報告者:岩波 金太郎)
第4回 庭先養蜂講座 (夏編)
- 日時:平成29年7月2日(日)午前10時〜午後3時
- 講師:岩波金太郎
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 見学・実習
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜15:00 座学
- 越夏方法のコツ
- 安全簡単なスムシ、ダニ対策
- いろいろな巣箱の特徴と使い方のコツ
- 養蜂器具や書籍の販売
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食:1.000円(予約者のみ)
当日の様子を日本在来種みつばちの会へ報告した際にまとめた文章を以下に掲載します。
第4回庭先養蜂講座(夏編)開催報告
平成29年7月2日(日)、全国から38名のご参加をいただいて第4回庭先養蜂講座を福島公民館(長野県諏訪市)で行いました。
庭先養蜂講座は庭先で養蜂を楽しむための実技講習会です。1年間で3回(春3月、夏6月、秋9月)開催し、3回を通して一通りのことがわかるよう内容を組んでおります。
今回は夏編として夏から秋にかけての題材を取り上げ、わたくし岩波金太郎が講師を務めました。
まず午前中は巣枠式巣箱の内検をみんなで行いました。
昨年10月31日連日霜の降りる頃に取り込んだ日本ミツバチ逃去群を無事越冬させ、今春3群に人工分割した経過を説明。
ミツバチがおとなしく、面布や手袋をつけずに作業する様子に一同驚きの声があがりました。
また5~6種類の重箱式巣箱の実物を例に、その内寸法の研究が巣枠の規格決定に役立ったことなどを説明をしました。
昼食を挟んで午後は福島公民館に会場を移し座学を行いました。夏期に不足する花粉の給餌が特に重要なこと、またその安全・安価な代用花粉として酒粕が優れていることなど、プロジェクターを使いながらアミノ酸構成比などの分析資料を交えて説明。
さらにスムシ対策や分封群取り込み時に普通行われている技術上の盲点やそれに対する改善策等の提案も行いました。
様々な質問が出てきましたが、結局「人から目線」ではなく「ミツバチ目線」で見て・考え・対応することの大切さをお伝えした1日になったと思います。
次回平成29年9月9日(土)の秋編は採蜜作業を兼ねて重箱式巣箱から巣枠式巣箱への移し替えの実演を行います。また越冬のコツ、春に向けての建勢技術などについて取り上げますので、ご興味のある方は庭先養蜂講座のホームページをご覧いただくか、電話0266-58-6337(岩波)までお問い合わせください。
(報告者:岩波 金太郎)
第3回 庭先養蜂講座 (春編)
第3回もDVDブックでおなじみの岩波金太郎が講師を務めました。
- 日時:平成29年3月25日(土)午前10時〜午後3時
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 (座学)
- ミツバチの動きと待ち箱を設置する場所との画期的所見
- 取込巣箱の調整方法
- 捕獲後の管理の仕方
- ルアーやキンリョウヘンの使い方のコツ
- ミツバチ最新情報
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜15:00(見学/座学)
- ニホンミツバチの「か式」巣箱営巣の様子見学
- 取込場所見学
- 質疑応答
- 待ち箱ルアー、養蜂関連の書籍や道具の物販を行いました。
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食:1.000円(予約者のみ)
当日の様子を日本在来種みつばちの会へ報告した際にまとめた文章を以下に掲載します。
年間3回(春、夏、秋)開催の庭先で養蜂を楽しむための実技講習会(春編)の講習会をさる3月25日(土)長野県諏訪市で行いました。
1.「人工キンリョウヘン」待ち箱ルアーの使い方のコツ
開発者の一人である坂本文夫先生をお招きして昨年3月に行った「日本みつばち講習会 in 諏訪」でのお話を元に、ルアーの効果を最大限に生かす設置方法、雨滴対策、保存方法などを説明しました。
2.取り込み巣箱の調整の仕方・設置の時に気をつけるポイント
取り込み巣箱はバーナーなどで軽く焼くか墨を薄く塗るなど外側は黒くする、内側は新しい木の匂いを抜きミツロウなどで蜂の好む匂い付けをする等の基本的な説明から、早く咲きすぎたり遅く咲いて使えなかったキンリョウヘンの花を無駄にしない活用方法、またその匂いの強化法などを取り上げました。
3.入居後の管理方法
逃去防止器(ハチマイッター)などの使い方のコツ、移動時期などで気をつけなければならないポイントを、ミツバチの生理との関連で解説しました。
4.分蜂群取り込み場所選定上の新知見の提案
取り込み場所として従来から言われている一般的に入りやすい条件とはまったく違う環境でありながら、よく入る特異的な場所2箇所をスライドを交え、その作用機序を説明し、ミツバチの入る重要な要素の新提案をしました。その後現地見学をしながら参加者から同じ体験談等を意見交換しました。
5.極小逃去群(平成26年10月31日に捕獲)越冬後の見学
諏訪市では朝夕の冷え込みのもう厳しい晩秋に保護した群に、「か式」(自然巣枠式)の貯蜜枠を加え、無事元気に越冬したニホンミツバチ群の内検を皆んなでしました。寒さ対策、給餌のポイント、越冬用新巣箱について解説しました。
6.養蜂関連の物品、本の販売
藤原会長の最新刊『ミツバチと暮らす』(地球丸刊)、待ち箱ルアーなどを特別価格にて販売しました。
遠くは愛媛、北は山形新潟などから40名ほどの参加をいただき、講師参加者共々、刺激の多い講習会になりました。
次回夏編は7月2日(開催日が変更になりました)に行います。
第2回 庭先養蜂講座
第2回もDVDブックでおなじみの岩波金太郎が講師を務めました。
- 日時:平成28年9月10日(土)午前10時〜午後3時
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 (座学) いろんな巣箱の使い方のコツ
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜15:00(見学・実習)
- 取込み場所の現地見学
- ベテランUさん宅見学(キンリョウヘン栽培、蜂群飼育状況)
- 巣箱を作るときの設計と組立のポイント
- 匂い付け作業のコツ
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食代1.000円(予約者のみ)
第1回 庭先養蜂講座
第1回はDVDブックでおなじみの岩波金太郎が講師を務めました。
- 日時:平成28年7月2日(土)午前10時〜午後3時
- 日程:
- 9:30〜 受付
- 10:00〜 (座学)飼育と採蜜のコツ・質疑応答
- 12:00〜13:00 昼食
- 13:00〜15:00 (蜂場)新巣箱への移し替え方法・ミツロウクリーム作り
- 会場:福島公民館
- 会費:3,000円
- 昼食代1.000円(予約者のみ)